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民芸体

January 14th, 2015

メゾン松原の宣伝媒体で採用しているフォントの数々を数回に分けて順に紹介していきます。

第1回目は「民芸体」

この書体は読んで字の如し”民芸”書体です。説明になっていない(笑)

民芸体

日本での民芸とは、大正末期から昭和初期にかけて興った”民芸運動”のことを指すと思います。

民芸運動とは、柳宗悦らの主導で日本古来の伝統工芸が見直され最先端の芸術へと昇華させた”日本のルネサンス”である、、と私は解釈しています。

大阪日本民芸館(万博公園内)で当時の作品の展示を見たのですが、正に”懐かしいのに新しい”と実感させられました。現代の我々の感覚でも斬新に感じます。

民芸運動 – Wikipedia
柳宗悦 – Wikipedia
ルネサンス – Wikipedia

民芸体

話はフォントに戻りますが、ここで紹介する”民芸体”は、正に民芸運動盛んな大正期~昭和初期に書籍や雑誌等の活字メディアで好んで使用された書体に酷似しています。

以前、書店で大正期の活字メディアのデザイン集を立ち読みしたのですが、そこで登場するフォントの多くは少しずつデザインが異なるものの”民芸体”に非常に似たものでした。

*民芸運動は現在でも活動が続けられています。書店のデザイン・工芸コーナーでは民芸関連の書籍が必ずと言ってよいほど並んでいます。

民芸体

私の使用している”民芸体”フォントは書籍の形で販売されているフォントシリーズの1冊でCD-ROMに実ファイルが収められています。

つまりCDの中身が本体で書籍の方が付録なのでしょうけど、使用できる全ての文字(漢字・かな・英数字・記号)が印刷された本自体が見本帖 兼 優れた”作品集”となっています。

民芸体

使用した色:#333333,#1E7EB7,#D98621,#D92E21

参考サイト:Color Scheme Designer(現Paletton.com)

P.S.
柳宗悦と共に民芸運動の中心的存在だった濱田庄司は益子焼(栃木県)を全国に広めたことで知られています。

実は私の父の親友だった方が益子焼の陶芸家で、わが家にはその方の作品が数点残されています。もしかすると濱田庄司から直接の指導を受けられたのかもしれませんが、今となっては知る術がありません。

益子焼 – Wikipedia
濱田庄司 – Wikipedia

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