シンセを紹介するシリーズ
第3回目は、以前紹介したmicroKORGの新型を紹介します。
microKORG XL
2008年にKORGから発表されたシンセサイザーで前作同様、小型の筐体にアナログモデリング音源やボコーダーが搭載されています。
前機種でネックだった鍵盤のタッチは本機種で大幅に改善されています。
”小型の筐体”と紹介したものの製品名だけを聞くと大きいのか小さいのかがよく判らないのはご愛嬌といったところでしょうか。
*microKORG XL+ – KORG
*microKORG XL+ – KORG(旧サイト)
ピアノ、エレピ、オルガン等のPCM音源も搭載され、この1台でアナログシンセから主要な鍵盤楽器まで幅広く音源を手にすることが出来ます。
ほぼ純粋なアナログモデリングシンセだった前機種に対しオールラウンドシンセといった機種となりました。
上下の動画で筐体の色が異なりますが、上の黒い機種は初代microKORGの誕生10周年を記念して2012年に発表されたマイナーチェンジモデルです。
下の動画では”Ableton Live”というDTMソフトを使って、まるでライブセッションをしているかの様子が収められています。
手前の小型のガジェットはやはりKORGから発売されたMIDIコントローラでPC画面のDTMソフトのボタンやスライダーを物理的に操作しています。
*Ableton Live – Wikipedia
*Ableton – 国内輸入販売代理店
次はELECTRIBE MXとのセッション動画です。
このシンセもKORGから発売されているもので主にリズムの作成に使われるモノだとは思うのですが、私には実態がよく判りません。
*ELECTRIBE MX – KORG(旧サイト)
次の動画もELECTRIBE MXとのセッションでmicroKORGはリード部分(主旋律)の演奏とボコーダーで使われています。
*メロディ – Wikipedia
このELECTRIBE MXを見て思うのはKORGの製品は総じてデザインに優れているという点です。
上にも書きましたが、果たしてそれが何をするものかよく判らないモノでも、思わず”手に入れたい”と思わせる製品が数多くあるように思います。
デザインだけではなく小気味良いギミックに富んだ製品も多く、その点において同業他社のYAMAHAやRolandを一歩リードしているのではないでしょうか。
そう、かつてのSONYのように・・
P.S.
KORGという企業は、最早この分野では世界で確固たる地位を築いていますが、現在でもベンチャーとしての精神が失われていないのだと思います。
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それは何か新しいモノを産み出す立場にある全ての人間や組織にとって最も重要な心構えのような気がします。私もそのことを常に心の隅に置いています。
*ベンチャー – Wikipedia
P.S.2
SONYについてですが、、
今の若い世代(10代、20代)の方達の目にはSONYという企業はどのように映るのでしょうか。
おそらくオーディオやビジュアル等の優れたデバイスを数多く手掛ける大企業として認識されていると思います。あるいは映画・音楽の配給会社としての側面も大きいかもしれません。
その認識は我々世代にとってもあまり変わりません。
ですが・・
我々が10代、20代の頃のSONYはこんなものではなかった。革新的アイデアと優れたデザインで他社を圧倒し世界を席巻する、正にそれが当時のSONYでした。
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今のAppleみたいな感じ?と思う方もいるかもしれませんが、創業者のスティーブ・ジョブズ自身が実はSONY製品のファンで、自社製品の開発にSONYの製品デザインを強く意識したことは知られた話です。
*スティーブ・ジョブズ - Wikipedia
私ごときがSONYの経営に口出しすることは無意味でしょうけど、一人のSONYファンとしてもう一度あの頃の輝きを取り戻して欲しいと願っています。
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