メゾン松原の周囲は通り抜けができますので散歩道や小学生たちの通学路にもなっています。入居者の方々や周辺住宅の人達の”小さなオアシス”となれれば、メゾン松原の運営サイドとしてはこれ以上の無い喜びです。
広葉樹を中心に多様な植物を織り交ぜ植栽を構成しています。
また、葉や果実が赤・黄に染まる樹種を多数取り揃えており四季折々の変化を楽しむことが出来ます。草花コンテナも定期的に入れ替えますので季節ごとの色花もお楽しみ頂けます。
様々な種類の樹木を使い植栽を構成していますが、”落葉樹の植樹”を積極的に始めたのは最近のことです。メゾン松原の植栽の欠点に”季節感の欠如”があったのですが、今後は自然の醍醐味を楽しむことが出来そうです。(春の新緑・夏の若葉・秋の紅葉・冬の枯木林)
まだまだ若木も多くメゾン松原の植栽は今後も変化を続けます。入居者の方達には、そのような自然の造形の変化も楽しんで頂ければと考えています。
シームレスな緑地環境
建物に付随する”屋外設備”も緑地に取り囲まれています。(駐輪場・駐車場、他)
近代以降の日本の建築物は建物の”内”と”外”の空間が完全に分離しているものが多いように思います。さらに”外”の空間に関しても”緑地空間”と”設備空間”が隔てられている。
逆に優れた建築物には、それら人が滞在し居住する空間が適度に混じり融和しているものが多いのではないでしょうか。(個々人の好みの問題もありますが)そのバランスの中で、”憩い”や”楽しさ”といった人の琴線に触れる環境が生まれるのだろうと考えています。
メゾン松原では、その様な環境作りを目指して建物屋内外の改良工事を続けています。
環境デザイン
メゾン松原の植栽デザインは、部分部分について主に京阪神の庭園や人工緑地を参考にしています。
大阪都心部は緑が少ないと云われがちですが個々では頑張っているところもあります。都市の緑化や生活環境の問題は行政の責任だけではなく民間や個人の意識の在り様で改善できる部分はあるはずです。
一握りの知恵と僅かな手間を惜しまなければ日本の町並みはもっと美しいものになると思うのは幻想を抱きすぎでしょうか。
緑地帯の地面にはグラウンドカバーを施しています(レンガ・砂利・下草・バークチップなど)。当初は雑草対策として始めたのですが、今では空間を演出する大事な要素となっています。
上の2枚の写真に写っている大きな広葉樹は10年程前に植樹したトネリコとシラカシです。
植樹した当初は弱々しい感じでしたが今では小さな林の様な雰囲気になるまで成長しました。ただ、全て常緑樹のために季節感はほぼ無く、説明が無ければ”秋”の風景とは気づかれないでしょう。