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ご覧のカテゴリーは「メディアアート」です。

アルジュイノ

January 24th, 2015

今回はガジェットを紹介します。

Arduino

arduino

Wikipediaの説明をそのまま拝借すると、インタラクティブなデバイスとして単体で機能し、あるいはPC上のソフトウェアで制御もできるワンボードマイコンです。

それに加え大きな特徴は次のようになるでしょうか。

1.DIY感覚で手軽に電子工作を楽しめる
2.USB経由でPCにデフォルトで接続可能
3.手のひらサイズの大きさで汎用性が高い
4.頑張ればインスタレーション作品まで発展可能?

ワンボードマイコン – Wikipedia

Arduino – 本家サイト
Arduino – Wikipedia

インタラクティブアート – Wikipedia
インスタレーション – Wikipedia

本家サイト内のブログでArduinoを使った様々なガジェットが動画つきで紹介されています。よければご覧下さい。

Arduino Blog – 本家サイト内

次の動画はDenkitribeという方の作品の紹介映像でやはりArduinoが使われています。

上の動画ではArduinoを使って次の2つを制御しています。
(と思いますが間違っていたらゴメンナサイ)

1.音の出るタイミング  2.音の高低

step board:出音のタイミングを決めるシーケンサ
pitch board:音の高い低いを決める”鍵盤”
microKORG XL:音源として使われるシンセ

↑動画の最初に表示されるテロップの説明

ミュージックシーケンサー – Wikipedia

What is Arduino?
Arduino is an open-source electronics platform based on easy-to-use hardware and software, intended for anyone making interactive projects.

やや意訳すると、Arduinoとは電子部品を組込んだガジェットの開発環境を提供してくれるオープンソースのハードウェアとソフトウェアのパッケージで、誰でもインタラクティブな装置を作れます。

オープンソース – Wikipedia

Arduino Hardware
Arduino senses the environment by receiving inputs from many sensors, and affects its surroundings by controlling lights, motors, and other actuators.

Arduinoは各種センサーからの入力情報を受け取ることができ、また様々な部品を制御して物理的な出力を行うこともできます。

Arduino Software
You can tell your Arduino what to do by writing code in the Arduino programming language and using the Arduino development environment.

ArduinoはプログラミングやPC上の専用の開発環境を使って制御することができます。

*Arduinoの本家サイトより抜粋

次も上の動画と同じ作者Denkitribe氏の作品で、ここでもArduinoが使われています。

自作のシンセによるDenkitribe氏自身のライブ映像で、シンセの魅力の本質を捉えた素晴らしい動画です。

次の動画は氏の動画でも紹介されている元ネタです。

Auduino – tinkerit

海外の有名な音階だと思いますが日本古来の音階に似ていて、音は完全に”電子音”ですが妙に懐かしい感じです。

音階 – Wikipedia

P.S.
Arduinoの関連書籍は意外と豊富に出版されています。

arduino2

邦題「Arduinoをはじめよう」
Massimo Banzi 著,船田巧 訳

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ゲームとメディアアート

January 11th, 2015

前回記事でゲーム音楽に触れた流れのままにゲームそのものについても一筆記そうと思います。

私は今でもたまにゲームをするのですが、できればもう一度80年代のあの頃に体験した魂を揺さぶられるようなゲームに出会いたいと本気で思っています。

誰もがRPGを愛していた – 4Gamer.net

hydlide3

ビジュアルの質ばかりが注目されゲームの本質的な面白さが蔑ろにされていると言われて久しいですが、私も同意見です。

メディアアートと呼ばれる芸術分野がありますが、80年代はコンピューターゲームがその最先端だった時代だと思います。

故に自ずとゲーム業界に多彩な才能が集まったのでしょう。様々なアイディアに溢れたゲームの黎明期に子供時代を過ごした我々世代は本当に幸せでした。

メディアアート – Wikipedia
メディアアートの教科書 – 多摩美術大学
NHKデジスタ作品 – YouTube

shalom

携帯電話と同様ガラパゴス化してしまった感のある日本のゲーム業界ですが、国外にも日本式ゲームの愛好家がいることも確かです。

現在、世界で主流のゲームは欧米主導で映画のような超写実的なビジュアルを売りにしていますがゲームの魅力の本質はそこではないと私は思います。

現在の日本のゲーム業界は正直”マンネリ化”しています。かつての任天堂のように何らかのブレイクスルーが起こることを願っています。

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シンセとゲーム音楽

January 10th, 2015

前回記事の”波形メモリ音源”についての補記です。

波形メモリ音源 – Wikipedia

ファミコン全盛期

私が子供の頃(80年代)は初代ファミコンの全盛期の頃で、当時の小学生の遊びといえば表でボール遊びをするか家でファミコンをするかのどちらかでした。しかし私の家にはファミコンは無く、肩身の狭い思いをしたものでした。

ファミリーコンピュータ – Wikipedia

famicon

MSXとの出会い

そんな私に転機が訪れたのが小学6年生の時です。

当時PC(まだマイコンと呼ばれていました)は非常に高価で、しかも何が出来るのかもよく解らず、全くの高嶺の花でした。

マイコン – Wikipedia

そんな中、松下電器とSONYから”MSX2”という非常に安価なパソコン(29,800円)が発売されました。私はこれに飛びつき当時の担任の先生にもお願いして、プログラミングの勉強もできるからと親を説得し、ついに買って貰ったのです。

MSX – Wikipedia
MSX30周年 – 週刊アスキーPLUS

親にねだって買って貰ったものとしては、一番嬉しかったのではないでしょうか。

因みに”親にねだる”という行為は一見すると幼稚で情けないようにも見えますが、大金を持たない子供にとって”自身の興味の本質的な部分を見つめる”という意味で、とても重要な経験だと思うのですが、如何でしょうか。

FS-A1 松下電器産業のMSX2マシン

fsa1

*写真は”週刊アスキーPLUS”より

MSXコミュニティ

ハードの性能は分かりやすい例として、ファミコンより上でスーファミよりやや劣るといったところでしょうか。

ですので、ファミコンしか持っていない周囲の友人たちに対して根拠のない優越感を感じたことを覚えています(笑)

当時一緒に遊んだ友人も同じMSXユーザーや”PCエンジン”等の所有者でファミコン非所持者でした。子供の頃というのは変なところでコミュニティが形成されるものです。

スーパーファミコン – Wikipedia
PCエンジン – Wikipedia

msx2

MSXとゲーム

このMSX2ですが、入手した小6から中2までの3年間で使い倒しました。

当時の愛読書のMSX Magazine(Mマガ)やMSX Fanへの投稿ゲームは入選作のプログラムが全文掲載されていて、片っ端から手入力でコピーして遊びました。

市販ゲームでは味わえない独特の世界観をもった作品も数多くあったと記憶しています。因みにプログラム言語はもちろんBASICです。

MSX Magazine – Wikipedia
MSX Fan – Wikipedia
BASIC – Wikipedia

msxmagazine

また、市販ゲームも購入して遊びました。

当時MSXのゲーム業界をリードしていたのが、まだ本社が神戸にあった頃のコナミでした。当時のコナミのゲームはアイデアに溢れ、本当に面白い作品が多かったと思います。

コナミ – Wikipedia

ゲーム音楽とシンセ

ここで漸くシンセの話に戻りますが、そのコナミのゲームからそれまで経験したことのない複雑なBGMや効果音が聞こえてきたのです。実はそれが上記の”波形メモリ音源”で作られた音楽だったのです。

当時中学生だった私の耳にも、”これは凄い!”と思わせる音で感激したのを覚えています。記憶を辿れば、上記の専門誌の誌面でも”コナミ独自の特殊な音源が使用されている云々”の記事を読んだように思います。

scc

SCC – Wikipedia

*上記の2誌は現在のゲーム雑誌の位置づけに近いと思いますが当時の私にとってはこの上のない教科書でした。

ゲームとの別れ

ただその時くらいからゲームからもMSXからも遠のきはじめ、当時はシンセの存在もよく知らず、その”凄い!”の背景にあるものを探究することはしませんでした。

自然と興味が薄れたこともあったのでしょうが、それ以上に中3になり高校生にもなってゲームなんて、という世間体のようなモノを意識した節もあったと思います。今思えば下らない枷を自らにはめたものだと後悔の念が募ります。

結局、当時の感動の謎が解けたのはシンセに興味を持ち始めたほんの数年前のことです。随分な時間が過ぎたものです。

もしあの時、もっと探究心があり自分の好きなモノに真摯に向き合うことが出来ていれば、また違った人生があったのかもしれないと思うと、今は少し残念で複雑な気持ちです。

ゲームに関心のない方は”何言ってるの?”と思われるでしょうが、ゲームで描かれる世界観とそこでの体験は、映画や小説や漫画では味わうことのない独特の魅力があるのです。

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