現在、メゾン松原は満室です。
初春の段階で3部屋の空室が同時期に出た時には絶望的な状況でしたが、関係各位の皆様のお力とご入居頂いたお客様のお陰をもちまして何とか経営危機のトンネルを抜けることが出来ました。
本当に有難うございました。今後も変わらぬお付き合いとご助力を宜しくお願い致します。
メゾン松原 北東部 2014 秋(eos 5d2 ef24-105mm)
経営危機の打開策
3部屋の入居が決定するまで(本年1月~7月)の7カ月間は振り返ってみれば短い期間のように思えますが、賃貸住宅の経営というものは基本姿勢として空室が出た場合は”入居希望者を待つ”という受身の姿勢を取らざるを得ず、その間の精神状態は心身への大変な負担となります。
もちろん受身と云っても何もしない訳ではなく”営業とPRの強化”や”建物室内外への設備投資”など、新規入居者を迎え入れる為の様々な準備を万全に整えます。その準備をどの程度どの様な形で行うか、恐らくその部分こそが経営者としての手腕を発揮するべきところだと思います。
そして、そこでの設備投資は新規入居者を迎え入れる為だけに終わることなく、既存の入居者の方達にとっても”より充実した生活空間の享受”という形で還元されます。
たとえば、屋外の新規設備については目に見える形で即時に利便性が高まりますし、室内で実践した新たな設備やインテリアはやがて”部分的なリフォーム”という形でサービスの一環として反映されていきます。
また、当然のことながらそのような設備投資やインテリアあるいはエクステリアの刷新は継続して行うことで、メゾン松原全体としての付加価値が高まり”大きな資産”という形で蓄積されていきます。
南側駐輪場 2014 秋(eos5d2 ef24-105mm)
必要は発明の母
一見、マイナス面しか目に映らない空室という状況も、その状況を打開するために何らかの大きな舵を切る良いきっかけになります。このことは恐らく経営上の危機を乗り切るという意味に於いて、賃貸住宅の経営という枠を離れて全ての事業に通じることだと思います。
もちろん、その間の資金繰りは壮絶を極めることもありますが、その点については割り切るしかないと思います。考えれば考えるだけ精神と肉体にのしかかるだけでしょうから。
安穏とした状況では思いつかない事が、切羽詰まった状況に追い込まれることで急速に前進する。正に”必要は発明の母”と云えるのではないでしょうか。
*余談になりますが、本ウェブサイトも今回の事態に備えリニューアルしました。過去通算3回目の大規模アップデートとなり、今回初めてブログ形式のページも導入しました。現時点での私の持てる力全てを投入しメゾン松原の特徴と魅力を伝える工夫を施したつもりです。
長尾街道沿い 2009(eos kiss x ef-s18-55mm)
教訓として
以前の記事でも書いたことですがメゾン松原の入居状態は過去4年間にわたり好調を維持しました。しかし、その4年間も決して常に順調という訳では勿論なく経営上の危険信号が灯し掛けたことも何度かありました。その時々で過去の(苦い)経験を教訓として活かし、何とか空室期間を最小限に抑える為に様々な手を尽くしての結果です。
本年に関しても、既に最低2部屋は空室が出ると判った昨年秋の段階から(空室期間を出すまいと)行動を起こし万全を尽くしたつもりでしたが、幾つかの手違いや見通しの甘さも重なった結果、3つの空室を全て埋めるのに半年以上の時間を要したことになります。
この状況と結果をどのように解釈するか。単に運が悪かった(偶然が重なった)と見るべきか。現在の景気動向を考えた場合に普通あるいはそれ以上の成果と捉えるべきか。そこには、現在の日本の(少なくとも南大阪の)不動産市場を取り巻く大きな問題を考慮する必要があります。
その問題に対する解答を得るか否かが今後の不動産ビジネスの中での生死を分けることに、改めてそして否応なく気付かされました。詳細をここで書くことは適いませんが、自らの新たな教訓として今後に繋げていきます。
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