先日、東京の六本木にあるPiano Bar IZUMIというお店で開かれたライブの様子から、ボーカルに宮本京子さんをメインに迎えたシーンを中心にお届けします。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
Piano Bar IZUMI。東京六本木にある老舗のライブバー。
店内のインテリアは船の内部をイメージしていて、木の素材がふんだんに使われています。店内は驚くほど灯りが落とされているのですが、白熱灯を思わせる幾種もの照明によって空間全体が暖色系に彩られています。
店内に入り、ソファーに腰を掛けた瞬間にまるで自宅のリビングルームに帰って来たかのような暖かな印象を受けました。いや自宅のリビングはこんなに豪華ではありませんけど(笑)
東京 六本木(eos6d ef28mm f1.8)
東京 六本木(eos6d ef28mm f1.8)
また、店内は決して広くはないのですが、コンパクトに纏まった空間が逆に演奏の皆さんや同席した他のお客さんとの距離を狭めてくれる感じがしました。
ライブという特別な空間、そして音楽を通して同じ時間を共有した者同士で、まるで昔馴染みの間柄のような錯覚さえも感じさせてくれる不思議な印象を持ちました。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
今回のライブのバンドメンバーの皆さんです。
金丸俊史(g) 、北條直彦(p)、 香川裕史(b)、 関根英雄(ds)
宮本さんにお聞きした話によると、これ程のキャリアを積まれたメンバーが揃うことはなかなか無いということで、共演させて頂くことが名誉なことだと仰っていました。
金丸さんは今回のライブのバンマスであり、またこのIZUMIのオーナーの大石さんと共にプロデューサーを務められているということです。
東京 六本木(eos6d ef50mm f1.4)
それにしても皆さん”色気”がありますね。
誰の言葉か忘れましたが、人物を撮る際の心構えとして”異性を撮る時はその人に恋をし、同性を撮る時は憧れを持つ”と良い写真が撮れるそうです。僕も全くの同意見なのですが、この日のジャズマンの方々を撮らせて頂き、改めて箴言だと感じました。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
まだまだ”色気ある”写真があるのですが、このブログ記事の主役はあくまで”宮本京子さん”ですので、この辺で止めにしておきます。
東京 六本木(eos6d ef50mm f1.4)
ライブ会場は満席状態で盛況を見せたと思います。
先程も書きましたがIZUMIの店内は決して広くはなく、良い意味でこじんまりとしていて演奏者と観客との距離が遠すぎず、でも近すぎることもなく適度な距離感を持ったライブ会場として、非常に優れた空間だと感じました。そのお陰で大迫力の演奏を楽しむことができました。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
また、ステージの合間合間には演奏者の方々が客席までやって来て一緒にお酒を飲みながら会話が出来るので、ライブに来たというよりは個人宅のゲストルームに招かれて、そこで顔見知りのミュージシャンが演奏しているという雰囲気で、これ以上アットホームな空間は無いと言っても過言ではないかもしれません。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
僕自身は初めて訪れるお店にも拘らず、隣席させて頂いた男性を始めとして同席した多くの方々やお店のオーナーの方とも会話をする機会を頂き、ひとりで小さなライブ会場に赴いた時にありがちな疎外感を感じることは全くありませんでした。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
僕としては、この日のライブに誘って頂いた宮本京子さんと言葉を交わすことができたことが最も嬉しかったのですが、その宮本さんの紹介の形で他の歌手の方達とも顔見知りになれたことも嬉しい驚きでした。
この日のライブは、メインボーカルとして宮本さんの他にもう一方の田口理恵さんという方と、深夜セッションに入ってからは原ゆかりさんと浜田ゆきさんという、もうお二方の歌手の方の演奏も聴くことができ、一晩で4人もの歌手の方の歌声を楽しむことができました。
なんとも贅沢な話だと自分でも思います。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
当たり前の話かもしれませんが、皆さんそれぞれに個性が違っていて、同じ場所、同じバンドをバックにして歌っても、これほど印象や場の雰囲気・空気感が異なるものかと感慨深いものを感じました。
また、ステージでの立ち居振る舞いやマイクを握った瞬間の店内の空気の変化など、確かに感じ取ることができたと思います。
場を支配することの意味を考える機会を得られたとも感じました。そのことについて、前述の原さんに質問してみたのですが、それはステージでは大事なことの1つだと仰っていました。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
僕は撮影者としての視点があるからなのかもしれませんが、被写体となる方の持つその人にしかない個性(ほかに言葉が見つかりません)を何とか見つけたいと思うのですが、この日の晩の撮影では全くの杞憂で皆さん個性の塊のような方達ばかりでした。正にプロフェッショナルです。
*この日のライブでは田口さん、原さん、浜田さんの写真も撮らせて頂きました。掲載許可を頂くことが出来れば、いずれ別記事で紹介したいと考えています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
以降は、宮本京子さんのステージでの姿をメインにお届けします。いわば”宮本京子 写真集”と言っても良いでしょう。
宮本さんの表情の大きな特徴として(あくまで僕の主観です)非常にクールで都会的な部分と、それと相反してまるで少女の様に無防備で朗らかな、この笑顔に象徴される屈託のない部分ではないかと考えています。
個人的な希望としては、”クールな宮本京子”の姿も写真に収めたいと思っていますが、未だそれは叶えられていません。
東京 六本木(eos6d ef28mm f1.8)
これは持論ですが、人の持つ喜怒哀楽に代表される様々な感情のうち最も分かりやすく魅力的な表情として表れるものが笑顔(喜・楽)とするならば、それ以外の感情に由来する表情をカメラで(それも魅力的なものとして)捉えることはモデルと撮影者との間にそれなりに近い関係性がなければ撮れないのではと考えています。(スイマセン説明がクドくて)
*写真投稿サイトなどで恋人や奥さんの魅力的な表情を捉えた写真を投稿している人がいて、メチャメチャ羨ましいです。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
この”宮本京子”というシンガーはステージに立っている最中、時折に爆発的な輝きを放つ瞬間があります。それはライブ会場に足を運ばれた方ならお分かり頂けると思います。
宮本さんをライブで撮らせて頂くのは今回で2回目なのですが、前回の撮影後に僕なりにこの女性の持つ本質的な魅力を研究した上で臨んだ今回の撮影では、その一瞬の輝きを僅かながら捉えることに成功したのではないかと思っています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
それでも、ライブ中に僕が見た宮本さんの最も魅力的な瞬間を捉えることは出来ませんでした。しかし、それでイイのだと納得もしています。僕は宮本さんのライブを聴きに来ているのであって写真撮影はあくまで第二義的な僕の趣味です。
ただこの日は興が乗り過ぎてしまい、かなり前のめりで撮影していたと思います。その時の自分の姿を想像すると恥ずかしく、また同席された他のお客さんや演奏者の方々にもご迷惑をお掛けしたことを反省しています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
また勘違いしてはいけないのは、ここで紹介する写真を撮影できたことは決して僕の実力ではないということです。僕自身、良い写真が撮れたと思い込み、自分の腕が上がったと過信してしまいがちなのですが、、
ステージに立つシンガーは、もうそれだけで魅力に溢れ光り輝く存在です。その場所に立つまでに、どれほどの研鑽を積み自身を磨かれてきたのか、僕などには計り知ることはできません。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
それはまた、会場となったライブバーについても同様です。インテリアの隅々にまでプロの手が行き届き、ライティングに関しても驚くほど照度の落とされた中で非常に効果的にシンガーやアーティストにスポットが当たる様に工夫がなされています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
この様な状況の中で撮影した写真が魅力的なものにならない筈がありません。僕はただ、カメラの性能を信じ、露出と構図を決めシャッターを切り続けただけです。
(これ程のモデルとロケーションを自分の力だけで見つけようと思ったら至難の技です)
(また現在の一眼レフカメラは飛躍的に性能が向上しています。何れ別記事で紹介します)
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
ライブ撮影が楽しくてちょっと浮かれ気味でしたが、今後もし撮影の機会が得られるならば、ライブという空間をプロデュースし、そこに出演する全ての方達への敬意の気持ちを忘れることなく、”撮影させて頂いている”という姿勢で丁寧に撮影に臨みたいと考えています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
ライブ撮影に限った話ではないかもしれませんが、人を撮らせて頂く時、それもプロの現場の姿を撮らせて頂く時の”心構え”の様なものが、今回撮影させて頂いたことで個人的に少し掴めたのではないかと思っています。
*以上、クドい言い回しだとは自分でも思うけど、自戒の意味を込めてどうしても書かなければいけなかった言葉だと思うので書かせて頂きました。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
ただ、もう一言だけ敢えて付け加えさせて貰うなら、これ程に魅力のあるシンガーのライブでの姿を(僕の様なアマチュアカメラマンであったとしても)記録として残すことができたことには喜びを感じています。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
今回撮影させて頂いた写真の描写については、全ての写真でピンが甘く、露出設定についても未だ自信を持てないでいます。
繰り返しになりますが再び撮影の機会を頂けたなら、あくまで謙虚な気持ちをもって、アーティストの方々の魅力の本質に迫れるような描写を目指して撮影に臨みたいと思います。
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
東京 六本木(eos6d ef85mm f1.8)
写真はライブ終了後、演奏の皆さん揃っての記念撮影の様子です。
東京 六本木(eos6d ef28mm f1.8)
東京 六本木(eos6d ef28mm f1.8)
●追記(2/27)
↓PV風スライドと写真ギャラリーを作りました。
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