メゾン松原の宣伝媒体で使用しているフォントを紹介するシリーズ
第2回目は「昭和モダン体」です。
この書体は巷では”絶望書体”と呼ばれています。
何故か?
それは漫画「さよなら絶望先生」のタイトルで使用されているフォントであり、”糸色望”という名の超マイナス思考の主人公が何につけても「絶望した!」と決め台詞を吐いているからです。
*さよなら絶望先生 – Wkipedia
その独特の世界観と風刺の効いたブラックコメディに私もはまりまして、漫画単行本を何冊か読みましたしアニメ化映像も動画投稿サイトでほぼ全て見ました。(原作者・制作者の方、申し訳ありません)
特筆すべきはアニメ化映像の”色使い”で、画面全体が独特のくすんだ色調で統一されています。
*印刷技術が今ほど進んでいない時代にしか逆に出すことのできない絶妙なくすんだ色調で、例えるならば木版画や浮世絵の色調です。
その絵を背景にしてキャラクターが動くのですから、TVアニメというよりもアートアニメーションを観ているような感覚を覚えました。
*アートアニメーション – ニコニコ動画
少しレトロな風味の”色の組合せ”に興味のある方は一度ご覧になることをお勧めします。
因みにこの「昭和モダン体」は以前紹介した「民芸体」と同じフォントシリーズの1冊で書籍の形で販売されています。
使用した色:#333333,#1E7EB7,#D98621,#D92E21
参考サイト:Color Scheme Designer(現Paletton.com)
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