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ご覧のカテゴリーは「コラム」です。

絶望書体

January 19th, 2015

メゾン松原の宣伝媒体で使用しているフォントを紹介するシリーズ

第2回目は「昭和モダン体」です。

昭和モダン体

この書体は巷では”絶望書体”と呼ばれています。

何故か?

それは漫画「さよなら絶望先生」のタイトルで使用されているフォントであり、”糸色望”という名の超マイナス思考の主人公が何につけても「絶望した!」と決め台詞を吐いているからです。

さよなら絶望先生 – Wkipedia

昭和モダン体

その独特の世界観と風刺の効いたブラックコメディに私もはまりまして、漫画単行本を何冊か読みましたしアニメ化映像も動画投稿サイトでほぼ全て見ました。(原作者・制作者の方、申し訳ありません)

昭和モダン体

特筆すべきはアニメ化映像の”色使い”で、画面全体が独特のくすんだ色調で統一されています。

*印刷技術が今ほど進んでいない時代にしか逆に出すことのできない絶妙なくすんだ色調で、例えるならば木版画や浮世絵の色調です。

その絵を背景にしてキャラクターが動くのですから、TVアニメというよりもアートアニメーションを観ているような感覚を覚えました。

アートアニメーション – ニコニコ動画

少しレトロな風味の”色の組合せ”に興味のある方は一度ご覧になることをお勧めします。

昭和モダン体

因みにこの「昭和モダン体」は以前紹介した「民芸体」と同じフォントシリーズの1冊で書籍の形で販売されています。

使用した色:#333333,#1E7EB7,#D98621,#D92E21

参考サイト:Color Scheme Designer(現Paletton.com)

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20年一昔

January 17th, 2015

”10年ひと昔”と世間では言うが、どうだろうか。

たとえば自分の10年前や10年後を想像してみた時そんなに今の自分と変わらないと思う。それは他の人も案外そうなんじゃないだろうか。しかし20年という括りでは事情が異なるように思う。

0歳と20歳、20歳と40歳、40歳と60歳、60歳と80歳

どの年代を切り取っても違いは明らかに大きい。

これが20歳と30歳、30歳と40歳、40歳と50歳、、、
という10年の括りだと、それがどうしたという位のものだ。

今日は「阪神淡路大震災」の日から20年の節目の時。

感覚としてはつい最近の出来事のようにも思えるけれど、やはり一人ひとりの人間にとっては長い時間なのだろう。特に被災された方々にとっては更に長い時間を過ごされたのかもしれない。

阪神・淡路大震災 – Wikipedia

自然災害

20年前の私は精神的に未熟で(まあ現在も未熟だが)当時福岡に住んでいたこともあり、神戸の震災のことを”対岸の出来事”としてしか捉えることができなかった。

東日本大震災の時は日本中の人間がそうであったように私も絶望感に打ちひしがれ、空虚感で心が満たされた。

しかし、20年前の震災ではそれすらも感じることはなく、むしろ着々と進む街の復興を見て、同じ京阪神の人間として誇らしくさえもあった。今考えると完全な阿呆です。

自然災害である以上、この国では地震は何度でもやってくる。特に阪神型の地震は恐らく大きな予兆も無く突然に起こる。

住居としての建物を運営するとはどういうことか。それは全住人の生命と財産を預かるということである。

そのことを私は、父からバトンタッチされるちょっと以前から肝に銘じ、時々思い出しては身が引き締まるのである。

東日本大震災 – Wikipedia

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色見本

January 15th, 2015

“メゾン松原Web”のナビゲーションを一部変更しました。

3つのメインコンテンツが明瞭になり、各ページへのアクセスが以前より快適になりました。

Home  見本帖  写真集  擬似動画

ナンバリングのデザインには同系色ではなく敢えて”捕色”の組合せを試してみました。

ずばり”信号機”の色の組合せです(並びも同じ配列)

使用した色:#1E7EB7,#D98621,#D92E21

参考サイト:Color Scheme Designer(現Paletton.com)

P.S.
Wikipediaによると
”補色調和”と呼ばれる色の組合せのようです。

”補色同士の色の組み合わせは互いの色を引き立て合う相乗効果がある”

捕色 – Wikipedia

P.S.2
話変わりますが、私は絵心が無く本物の絵筆を使って絵を描くということはまずできません。

その代わりにパソコンを使って線を引いたり色を付けたりするわけですが、この色を選ぶという作業が大変難しい。

一色の”良い色”を探すのも大変ですが、まして色の組合せともなると無限の選択肢がある訳で、自分のイメージする”画面”に近づけるには結構な労力を要する時もあります。

colorschemedesigner

現在は、上記のような”色選びのためのサイト”なども存在し”優れた色の組合せ”を見つけることが比較的容易になりました。このサイト制作においても参考にさせて貰っています。

今後、面白い色の組合せを見つけたらこのブログにupして記録に残していこうと考えています。

*このブログの名は「管理人手帖」目的の一つは”備忘録”です。

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写真現像の色選び

January 15th, 2015

色選びが難しいのは”色を塗る”作業の時だけでなく、写真の”現像”(デジタルなので実際は”画像加工”)の場合もそうです。

特にデジタル写真に於いて顕著ですが、写真は撮ったままの状態(RAWであれJPGであれ)では写実的な”只の画像”です。

JPG – Wikipedia
RAW画像 – Wikipedia
RAW現像とは? – Adobe

ですが”現像”することにより”只の画像”が”絵画”に化けます。しかも”現像の仕方”により”幾通りもの”絵画に化けます。(カメラ内設定や撮影条件により、撮ったままの状態でも 十二分に鑑賞作品として通用する場合も多々あります)

photoshop  lightroom

話の流れからお分かりだと思いますが、”現像の仕方”には”色の選び方”が非常に重要な要素となります。

極端な色の選び方として判りやすいのは”モノクロ写真”です。一切の”色相”を排除し、陰影のコントラストのみで描かれる画面には、被写体の本質を見抜く力が宿ります。

色相 – Wikipedia

あと判りやすい例としては、オリンパスを初めとする各社の”アートフィルター”でしょうか。

アートフィルター – Olympus
アートフィルター写真 – fotopus/Olympus

フィルム現像の手法の一部をデジタルの技術で再現したものでPhotoshopやLightroomなどを使わなくてもカメラ内で各種の”現像”処理を施すことが出来ます。

analogcolor

いずれにせよ、現像の過程でどのような色調の絵にするかは様々な解釈があり、一つの同じ写真から複数の違った印象の絵にすることが可能です。

そこが現像の面白さであると思う訳です。

ただし、自分の思う通りの絵や、あるいは思いもよらない絵に仕上げる為には”色の仕組み”と現像についての理解を深める必要があり、私にとっての当面の課題です。

– Wikipedia
色の3属性 – Wikipedia
現像 – Wikipedia

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民芸体

January 14th, 2015

メゾン松原の宣伝媒体で採用しているフォントの数々を数回に分けて順に紹介していきます。

第1回目は「民芸体」

この書体は読んで字の如し”民芸”書体です。説明になっていない(笑)

民芸体

日本での民芸とは、大正末期から昭和初期にかけて興った”民芸運動”のことを指すと思います。

民芸運動とは、柳宗悦らの主導で日本古来の伝統工芸が見直され最先端の芸術へと昇華させた”日本のルネサンス”である、、と私は解釈しています。

大阪日本民芸館(万博公園内)で当時の作品の展示を見たのですが、正に”懐かしいのに新しい”と実感させられました。現代の我々の感覚でも斬新に感じます。

民芸運動 – Wikipedia
柳宗悦 – Wikipedia
ルネサンス – Wikipedia

民芸体

話はフォントに戻りますが、ここで紹介する”民芸体”は、正に民芸運動盛んな大正期~昭和初期に書籍や雑誌等の活字メディアで好んで使用された書体に酷似しています。

以前、書店で大正期の活字メディアのデザイン集を立ち読みしたのですが、そこで登場するフォントの多くは少しずつデザインが異なるものの”民芸体”に非常に似たものでした。

*民芸運動は現在でも活動が続けられています。書店のデザイン・工芸コーナーでは民芸関連の書籍が必ずと言ってよいほど並んでいます。

民芸体

私の使用している”民芸体”フォントは書籍の形で販売されているフォントシリーズの1冊でCD-ROMに実ファイルが収められています。

つまりCDの中身が本体で書籍の方が付録なのでしょうけど、使用できる全ての文字(漢字・かな・英数字・記号)が印刷された本自体が見本帖 兼 優れた”作品集”となっています。

民芸体

使用した色:#333333,#1E7EB7,#D98621,#D92E21

参考サイト:Color Scheme Designer(現Paletton.com)

P.S.
柳宗悦と共に民芸運動の中心的存在だった濱田庄司は益子焼(栃木県)を全国に広めたことで知られています。

実は私の父の親友だった方が益子焼の陶芸家で、わが家にはその方の作品が数点残されています。もしかすると濱田庄司から直接の指導を受けられたのかもしれませんが、今となっては知る術がありません。

益子焼 – Wikipedia
濱田庄司 – Wikipedia

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